政治的な武器

映画を政冶的な武器としでみる考え方は、10月革命直後に、レーニンが我々にとって最も重大な芸術は映画であると規定して、映画の国有化を断行して以来、今日まで一般に映画における課題となっています。1968年、ソ連がチェコに進駐し、パリでは5月革命が起こり、急進的な学生や労働者が造反のために立上りましたが、ジャン、リュックゴダールを中心とする映画人もこれに合流して隊列の中でカメラを廻しました。彼らはこれを契機として政治的記録映画運動をはじめ、10月革命のレーニンの言葉に呼応したソ連の記録映画作家ジガ・ベルトフの名を冠した製作グループを結成し、多くの短編記録映画を作り、自らシネトラクト、映画宣伝、宣伝ビラと呼びました。

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