純粋映画

無声映画の末期に、映画とは何かについての理論的また実際的研究が盛んになって、それを視覚的リズムとか、光と影のシンフォニーと規定する人々が現れました。この人々は、文学からの借り物である言葉や、演劇からの借り物である俳優や演技などを不純なまざり物だと考えて排除し、映画を映像のモンタージュのみによっで構成する方法をとりました。これを純粋映画と呼び、前衛映画の一派と見なされました。
フランシス・ピカビアとルネ・クレールとの合作、暮間。フェルナン・レジエーの機械バレー。アンリー・ショメットの反射と速度のたわむれ。などが現れ、続いてパリの文壇、画壇に起ったシュールレアリズム運動と結びついて、ジェルメース・デュラックの員殻と僧侶。マン・レイのエマク・バキア、ひとで。ルイス・プニュエルのアンダルシアの犬、黄金時代を生むに至りました。同じ運動はドイツでも盛んで、ハンス・リヒクーの午前の幽霊、競争交響楽。ワルター・ルットマンのペルリン大都会交響楽などがその代表作になります。この純粋映面の中でも、全ての具象的映像を排して描象的な映像の動きのリズムだけを追及したものば、特に絶対映画と呼ばれ区別されています。

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