プロデューサー

プロデューサーとは映画製作者。演劇やテレビ、その他マスコミの世界でもブロデューサーシステムが採用されることがありますが、映画においてぱはプロデューサーという語は極めて雑多な意味に使用され、したがってまたその任務や地位も多様です。第一に、映画会社の社長や出資者で直接に製作を管理する場合があります。彼は財政的にも権限と責任どを持っていて、その映画の事業主であり、つまり完全な形の製作者ということになります。映画事業がまだ小規模な産業資本の段階にあった無声映画の時代のプロデューサーは、ほどんどこの形でした。しかしトーキー時代の到来を機に映面が高度資本化し、映画会社の主要な役員の椅子が銀行家や金融業者によって占められるようになると、彼らは映画製作については素人なので、映画について経験と技術をそなえている専門家を幹部として迎え入れて、製作部門をこれに一任せざるをえません。プロデューサーという職種が重視されるようになったのはこの時期がらでした。この種のプロデューサーは、自分は資本家でばないが、その番頭として、資本の意志を代表して撮影所とそこに働く製作スタッフを掌握し、自社のプログラムを埋めるにたるだけの作品の質と量とを生産します。撮影所長、製作部長、製作担当重役などという職名になります。これをプロデューサーの第2型と呼ぶことができます。第3の型は、製作管理上の一個の技術者として直接に撮影の過程を見ていく人物で、これは多くは月給で雇われている社員、むろん経済的な冒険も利益もない、たんなる使用人ということになります。アメリカではこのようなケースは、アソシエートプロデューサーなどと呼んだり、プロダクションデザイナーと呼んだりしています。この3つのタイプの他に、一定の企業に所属せす、自由な立場から、一本一本の企画について企業と話しあい、その製作のお金を得て製作を行う、半独立プロデューサーとでも呼ぶぺきものもあります。アメリカでの映画製作の経費が高騰して、比較的安価なイタリア、スペインでの撮影が好んで行われるよデになってからは、特にこのような可能性が増加とましたが、この方法によるプロデューサーとしてはイタリア人が多いのもその故です。

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