撮影監督
撮影監督とは映画監督とは別で、撮影のみの指導者であり、すなわちチーフカメラマンのことです。アメリカの映画製作では、しだいに複雑に組織化され分業化されてくるに従い、カメラの仕事の方面でも多人数が参加するために、全体を統一して指導する人物が必要となってきます。それが撮影監督であって、彼の仕事は第一に監督の演出意図をいかにして生かすかという撮影設計を立て、それに従って映画の写真的トーンを決定することです。したがって光線のとり方について研究することが、自黒映画の場合も色彩映画の場合も、一同じく重要なことです。また映画の美術的方面、装置その他の担当者との緊密な連絡も必要であり、授影技術の全体を制御します。そこで撮影監督は自分でカメラをのぞくことをせず部下にまかせる場合が多くなっています。

copyrght(c).cine-ma.all rights reserved