ナラタージュ
ナラタージュとはナレーションとモンタージュの合成語で、映画技巧の一つ。主人公または語り手がある事件を回想し、そこで映画の世界は、その物語のなかに突入し、声だけが回想者の言葉で画面の外から聞こえて説明される、かと思うとその声が消えて、物語の中の登場人物の会話が普通の映画のように続きます。そして通常はまたもとの回想者の場面に帰ります。これを繰返す場合もある。アメリカ映画イヴの凡て、日活の心、松竹の日本の悲劇、東宝のまた逢う日までなどが古典的なものです。戦前アメリカの脚本家のプレストン・スタジェスが力と栄光で、初めてこのナラタージュの技巧を使用しました。

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