フラッシュバック
フラッシュバックとはカットバックの手法の一種で、短い尺数の画面を畳み込むように接続させると、目の眩むような閃光のごとき印象をあたえるので、この名があります。これを初めて使ったのは、フランス映画で、すぱやいテンボのモンタージュによる感覚的な刺激と繁張感を盛り上げるのに適切でした。アベル・ガンスの鉄路の白薔薇のクライマックスなどがその例として歴史的て有名であり、日本映画でも、その影響をうけて1920年代後半に伊藤大輔の時代劇その他で好んでこの手法が用いられました。現在ではこの語のような意味はややすたれて、現在のシーンの中に、週去の回想シーンを挿しこむことをフラッシュバックと言います。英語ではまったくこの意味にしか使われていません。

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