スクリーンプロセス

スクリーンプロセスとは、ある画面に希望される特定の背景をフィルムでスクリーンに投影し、その映写像と前景のセットや人物とをいっしょに撮影してカメラ内で合成する技法で、例えば自動車の窓や運転席の横とか周囲に外景が見えている画面などに用いられます。以前はもっばら半透明のスクリーン背後から透過式に映写する方法に限られていましたが、近年では正反射率の極度に高い特殊な光学的スクリーンを手前から映写する新方式が日本でも実施されています。実際には、この特殊スクリーンに向けたカメラの前に、その光軸に対して45度の角度で、半透過半反射性の鏡、ハーフミラーを置き、その光軸と直角の方向から映写光を鏡で反射させてスクリーンへ送り、そこから正反射して帰ってくる光と前景物から反射してくる光とが鏡を透週してくるのをカメラで受けて合成撮影するのであって、後方映写式よりも奥行の短いステージ内で実行できるなど種々の利点があります。

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